オートモーティブワールドを振り返って

株式会社デンソー
熱マネシステム開発部
開発1室長 水野 安浩氏

オートモーティブワールド 事務局 RX Japan
2023年3月22日

1月に開催され盛況のうちに幕を閉じた「第15回 オートモーティブワールド - クルマの先端技術展 - 」。
今回は、同時開催セミナー「電動車の熱マネジメントシステム技術とデンソーの取り組み」にもご登壇いただいた (株)デンソー 熱マネシステム開発部 開発1室長 水野安浩氏に、展示会を終えてのご感想や、その後の反響などをお聴きしました。

 

セミナー登壇の経緯について

ー 前回の「オートモーティブワールド展」では、「電動車の熱マネジメントシステム技術とデンソーの取り組み」についてのセミナーにご登壇いただきありがとうございました。まず最初に、ご登壇いただいた経緯からお聴かせください。

水野  昨今、熱マネジメントに対する業界の注目が上がってきているということで、御社から弊社の林にご連絡をいただきました。熱マネはサーマル事業部が専門としている分野なので、それで私に声をかけていただいたという流れですね。

ー オートモーティブワールドというのは、もともとご存知でいらっしゃいましたか。

水野  はい、何度か展示会やセミナーに行ったことがあります。

ー ありがとうございます。それはいつ頃でしょうか?

水野  コロナ前ですね。でも展示会はどちらかというと今よりも、若い頃に観に行く機会が多かったと思います。

 

展示会はものを手に取ってみることができるところが、大きなメリット

ー 若い頃によく展示会に行ってらしたとのことで、その当時、展示会ではどういったところを観ていらっしゃったんですか。

水野  そうですね、やはり電動化に関することや、自分がその時に担当している技術関連を見ることが多かったです。それと、自動車業界全体の動向もチェックしていました。

ー その時に出会った取引先や協力会社さんなどもいらっしゃいますか。

水野  直接取引にはなってはいませんが、材料メーカーさんを検討したりしていましたね。でもどちらかというと、業界全体の動きや競合の動向調査という意味合いが大きかったと思います。
展示会ではたくさんの製品を一通り見ることができるので、業界を把握するのに役立っていましたね。

ー 今は、オンラインで様々なものを手に入れることができますが、やはり対面でないと得られない情報もありますか。

水野  そうですね、ものを手に取ってみることができるところは、やはり大きなメリットですね。実際に展示されているディスプレイを見ると非常に理解がしやすいというのがありますね。

 

普段会社で仕事をしているだけでは感じられない熱気を感じた

ー 今回セミナーにご登壇いただいた感想もお聴かせいただけますか。

水野  実際に集まっていただいた方の人数や、いただいた質問などから、思った以上に業界の人たちが、熱マネジメントに注目されているんだなということを感じました。終わった後も50名以上の方と名刺交換させていただいて、熱マネジメントはEVの中では派生の領域かもしれないですけど、今注目度が高いんだということをひしひしと感じました。

ー 前回はコロナが落ち着いてきて初めてのセミナーという形だったそうですが、どのような印象を持たれましたか。

水野  そうですね、普段会社で仕事をしているだけでは感じられない熱気を感じました。それから自分の業界としての立ち位置を客観的に知ることもできたのもよかったです。また、みなさんに聴いていただいて改めて頑張らないと、という気持ちにもさせていただきましたし、自分自身の自信につながる良い機会でした。
それと、オートモーティブワールドのセミナーは雰囲気が良く、みなさん活気があるなと思いました。

ー 本当ですか?!嬉しいです。聴講者の方々も、とても熱心ですよね。

 

リアルなやり取りができる場としての展示会

ー セミナー後、展示会も観て回られたと思うのですが、ご覧になられた感想をお伺いしてもよろしいですか。

水野  事前に調べていく時間がなかったのであまり効率的に回ることができなかった点が個人的には反省点でしたが、特に新型コロナの感染拡大以降は、ネットでの情報は入ってくるものの生で観る機会は少なかったので、実際にこんなことをやっているんだな、というのを肌で感じられてよかったです。

ー やはりコロナ以降、サプライヤーさんへのご訪問の機会や、逆にサプライヤーさんが来社されてお話しをする機会などはだいぶ減っていたんでしょうか。

水野  そうですね、オンラインでのやり取りがやはり多かったです。今後はできれば対面でしっかりお話もしたいですね。これからは、オンラインで済む部分はオンラインで行いつつ、面上でもしっかりお話をするというふうにバランスが取れていくのかなと信じてるんですけれども…。

ー 水野さんは、現状、自分たちの関連製品に関する課題解決のために展示会を利用されることもありますか。

水野  展示会もそうですが、弊社は支社にもいろんな人間がいるので、その領域に強い人に聴いてその人が掴んでいる情報を教えてもらったりすることが多いですね。逆にその人は展示会やネットやさまざまなところで情報をつかんでいるんでしょうけど、私はどちらかというとそういったネットワークを活用することが多いです。
でも、ネットで見ただけで何かを採用するということは滅多にないですね。

ー やはり実際に観たり聴いたりして、信頼できる情報でないとなかなか採用までには至らないということですね。

水野  そうですね、実際に情報をやり取りしてからになりますね。

ー なるほど。そういう意味でいうと、技術者の方や営業の方と直接フラットな状況で話せる展示会の場は貴重とも言えるんですね。

 

今後のオートモーティブワールドに期待すること

ー 最後に、今後「オートモーティブワールド」や同時開催セミナーに期待することなどがあれば教えてください。

水野  セミナーについてですが、聴講者のみなさんは、漠然とした目的を持って聴いてみようとなる方が多いと思うんですね。中にはある特定のテーマについて聞きたいという方もいれば、広く一般的なスタンスで全体を把握したいという方もいらっしゃって、ある意味バラつきがあると思うんです。ですので一般的な内容なのか、専門的で特定の成功事例を紹介しているような内容なのかをわかりやすく明示していただけると登壇する側にとってはありがたいです。やはり資料をつくる時に、聴講者さんのマインドが明確な方が作りやすいというのがありますね。この2点くらいですかね。

ー なるほど、ありがとうございます。
名古屋の方でも「オートモーティブワールド」は開催しているんですが、やはりそういった地場の展示会があると技術者の方もより来場しやすいんですね。我々としても、名古屋の展示会をより大きくしていきたいと思っています。
本日はありがとうございました。

 

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